50代 ゼロからの農業

土地購入から開拓、耕運機入手、作業小屋製作

研修6日目

研修6日目
午前中は水稲 畑作物栽培概論、午後からは野菜の収穫と出荷調整法。
午前中の講義では昔の米の単位 合とか石が一人分の米の消費量から、また土地の広さの単位もその消費に合わせた生産量から決められているといった話から始まって、米の種類・栽培方法、機械などの話が半分近くを占め、畑作物のセッションでも穀類に始まり 次に豆類、落花生、イモ類、最後に雑穀としてトウモロコシ、蕎麦・・・と、ほとんどが穀類のお話であった。一方、受講生が取り組んでいる or これから取り組もうとしているのは野菜やイチゴなどの果物がほとんどであるが、考えてみれば新規就農者にとって穀類を作ろうというかたは滅多にいないように思います。人類の生存に重要な役割を果たしてきた穀類、そして飢餓に対する対策として農業技術は国を挙げて切磋琢磨されてきて、日本が世界に誇れる技術があると思いますが、物流が発達して安価な穀類が海外から入手できるようになった昨今、せっかく講義で話して頂いた稲作技術を後世に引き継ぐ新規就農者が乏しいのは寂しく感じました。
受講生に穀類栽培希望者がほとんどいない中での今日のお話は、新規就農者に穀類栽培に取り組んで欲しいという大学からのメッセージだったのかもしれません。

 

午後からは、里芋(千葉丸)と研修2日目に種植えしたカブや水菜などの収穫を実施しました。里芋はちば丸と八つ頭の2種類栽培されていて、今回ちば丸を収穫させて頂きました。八つ頭は親芋も食べられるのだが、今回収穫したちば丸は親芋が食べられない品種なのだとか。

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上は研修で掘らせて頂いたちば丸、下は翌日、私の農場に自生していた里芋。

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今年は研修場の里芋は地上部が小さかったとのことでしたが、それでも個々の芋は自生した私の農場芋の倍近い大きさがありました。

 

次に、9/22・研修2日目に畝立て、播種した葉物野菜と二十日大根などの収穫、洗浄、出荷調整。

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収穫した野菜

 

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水菜の袋詰め作業。葉を痛めないように肥料袋を適度な大きさに切った補助ビニールでくるんで袋に入れるのがミソ。 

 みずなを包装した袋。みずなは38cmが出荷の目安なんだとか。

 ボードン袋というのがよく使われるらしい。

 

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二十日大根はテープで適量を束にして留める。 

 うーん、野菜のテープって普通に売ってるんだ。

 サラリーマンではなかなか経験することができないことを教えて頂き、ありがとうございました。

 

用具の洗浄、片づけの後、時間が余ったので農場を案内して頂きました。

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じゃがいも畑。私の農場では8月下旬にじゃがいもを植えたのですが、なぜかなかなか芽が出ず殆どの品種が腐ってしまいました(残っているのはきたあかりだけ)。研修農場でも同様にいろんな種類のじゃがいもを植えたのですが、やはりほとんど腐ってしまったとのこと。原因は雨が少なかったからとのこと。うーん、雨が多いとだめなのかと思っていて不思議だったけど、少雨も問題なんですね。勉強になります。また、研修農場で残ったじゃがいもは「インカのめざめ」のように野生種に近い種だったとか。種類の選択、天気予測、収穫量のバランスって難しいですね。