50代 ゼロからの農業

土地購入から開拓、耕運機入手、作業小屋製作

研修4日目

今日は午前が病害虫に関する講義、午後が施設栽培の実習であった。

病害虫の講義では、アオムシコマユバチというアオムシに寄生して成長するハチの話や、病害虫の天敵として活躍してくれる徘徊するタイプの蜘蛛の話が印象的だった。蜘蛛といえば土中にせよ地上の一般的な放射状の網の巣にせよ、巣を作るものばかりだと思っていたがそうではないらしい。

また、病害虫への対策等の基本姿勢として、農業で生活しようとする場合、生産の安定面から農薬や化成肥料を使用した慣行栽培でないと厳しいと、再三に亘りお話を受けた。ヨーロッパやインドなどの環境と農業に対する考えかたとの違いを感じた。徳川吉宗が国をあげてオタネニンジン 栽培に取り組んだ江戸時代、世界一の人口密度の江戸を支えた関東の近郊農業は、堆肥の利用など循環型の自然栽培技術はとても優れていたと何かで読んだ。農薬や化成肥料使用について日本人として少し意識してみたい。

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午後の施設栽培実習では、最初にリーフレタスなどをセルトレイに播種する行程を学んだ。植物工場でウレタンに養液を満たして播種する方法を学んだ経験はあるが、土を使ってセルトレイに播種する方法はこれまで見よう見まねで、実際その後の発芽生育がうまく行かないことの方が多かった。

実習では思った以上にぎゅうぎゅうに用土をセルトレイに詰めるよう指導された。指で押さえてこれでもかというくらい土を詰め、そして播種・覆土。

畑と異なり机上で作業できるので非常に楽である。農作業で「かがむ」という姿勢をいかに少なくするかが作業効率に大きく影響するかを実感した。

その後、施設栽培の代表格ともいえる、いちごの栽培現場を見学させて頂き、腰の高さのプランターで栽培されているいちごの苗について説明を受け、さらに実際に苗を鉢に移し替える作業をさせて頂いた。
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午前の講義でも教えていただいたが、イチゴは炭疽病に弱く雨に当たって地面の土の跳ね返りで炭疽病の菌に感染してしまうことが多々あるとのこと。このため水遣りに際して葉や茎に水を当てないような注意が必要らしい。研修ではさらに数年間使用していない寝かせた土でおそらく感染が少ないであろう土を使用して定植をおこなった。

ちょうど先週、私はホームセンターで買ってきた「とちおとめ」の苗を自分の圃場に植えたが、畝も作らずベタな地面に直接植えて、水も葉や茎にジャバジャバかけてしまった。元気に育ってくれれば良いが…

国華園 いちご苗 とちおとめ 6株【※発送が国華園からの場合のみ正規品です】